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岳南電車 吉原駅~岳南江尾駅《9.2km》
工場の敷地内を走行
すべての駅から富士山が望める
  • 岳南原田(がくなんはらだ)駅
  • 岳南原田(がくなんはらだ)駅

    製紙工場が集まる工業地帯の真ん中を、岳南(がくなん)電車が突き抜ける。月に2度ほど週末の夜に運行される「夜景電車」では、室内灯が消された暗い車内から、沿線の夜景が楽しめる。平成26年に岳南鉄道は「日本夜景遺産」(※)に認定された。
  • ※一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが制定。

灯りが落とされた電車が工場の敷地内を突き進むと、入り組んだパイプラインが車窓に迫る。かつて貨物輸送を主力とした岳南電車は、沿線の夜の景色を楽しむ「夜景電車」の運行で人気を集めている。

 東京駅から東海道新幹線に乗り、三島(みしま)駅で東海道本線の静岡方面行き(下り)に乗り換えると、20分ほどで吉原(よしわら)駅に到着する。
 吉原駅で接続するのが岳南(がくなん)電車だ。終点の岳南江尾(がくなんえのお)駅までの総距離は9.2km、全10駅という小さな私鉄である。その全駅から、世界遺産の富士山が望める。
 電車は、地元商店街や工場、茶畑などを車窓に映しながらゴトゴトのんびり走る。かつては沿線の製紙工場などに引き込み線が引かれ、貨物輸送が主体の路線であったが、現在は主に地元の人が利用する旅客専用線となっている。
 その岳南電車が、鉄道ファンならずとも心躍るイベント列車を運行している。その名は「夜景電車」。途中駅の岳南原田(がくなんはらだ)駅付近では、製紙工場の敷地内を通り抜ける。入り組んだパイプラインを間近に見ながらの走行は、非日常の体験だ。
 夜間に走る電車の室内灯を消し、工場や町の灯(あか)りをさらに堪能できるようにしたのが「夜景電車」。灯りが消えた車内では、みんな童心にかえったように車窓にかじりつき、流れる夜景に見とれている。コンビナートなどのきらびやかな夜景ではないが、間近に通り過ぎる迫力は満点、窓の上段を開けられるので、よりリアルに眺望が楽しめる。走行中は現役の運転士による車窓の解説がなされ、地元のボランティアスタッフも乗り込み、乗客の質問に答えてくれる、手作り感満載のイベント電車である。
「夜景電車」は、特別編成ではなく、通常ダイヤの電車を利用する。地元の人も乗車するので、2両編成の後部車両のみ灯りが消える。

暗い車内で五感を研ぎ澄ます

  •  終着の岳南江尾駅に近づくと、車内に香ばしい匂いが立ち込めた。乗客一同「なんだろう?」と顔を見合わせていると、タイミングよくアナウンスがあり、沿線の缶コーヒー工場から漂う香りと判明。これも窓を開け放っているから体験できることだ。チンチンチンという昔ながらの「打鐘式(だしょうしき)」の踏切音も聞こえる。暗い車内では、光や音、匂いに対する感覚がより敏感になるようだ。
  • 「夜景電車」は、吉原駅と岳南江尾駅間を往復する。行きと帰りで眺める窓の方向を変えると楽しい。
すべての駅から富士山の景観が望めるのが、岳南電車の魅力。沿線は工場地帯の印象が強いが、茶畑や住宅街など短い路線の中にもさまざまな変化を車窓に映す。1両編成と2両編成で運行されている。
照明は非常灯のみ。室内灯が落とされた車内では、乗客が窓にかじりつくように夜景を見つめる。旧型の電車は窓が開くので、さらに鮮明な景色が楽しめる。
岳南江尾(がくなんえのお)駅

岳南江尾(がくなんえのお)駅

終着の岳南江尾駅。島式ホームに停車するのは、京王電鉄井の頭(いのかしら)線で活躍した旧3000系の電車。この電車に見覚えのあるサライ世代も多いことだろう。
最後部の車両からは、過ぎ去る工場内の夜景を見ることができる。見どころではゆっくり走行するので、カメラのシャッターチャンスも多い。

駅間は短く、吉原(よしわら)駅から岳南江尾駅までの9.2kmを約20分で結ぶ。1日フリー乗車券は700円。
※「夜景電車」の運行予定とお問い合わせ

岳南電車 吉原駅~岳南江尾駅
工業地帯から一転、
新緑の渓谷に分け入る
  •  工場との結びつきが強い岳南電車だが、富士山麓に位置する路線だけあって、新緑の自然が満喫できる名所も数多い。
     本格的なハイキングであれば、岳南電車の須津(すど)駅から徒歩で約6km(約2時間)、須津川(すどがわ)渓谷への経路をお薦めしたい。目指すは落差21mの壮観な眺めが堪能できる大棚(おおだな)の滝だ。夏でも水温は15~20℃と冷たく、あたりはひんやりとした森の空気に包まれる。
     付近にはキャンプ場が整備され、ここから愛鷹山(あしたかやま)登山を始める人も多い。また、大棚の滝近くの須津渓谷橋には、バンジージャンプの施設「富士バンジー」がある。体験はしないまでも、落差54mを跳ぶジャンプの様子を、間近に見ることができるだろう。
  • かぐや姫伝説の公園
  •  駅近くの散策コースとしては、比奈(ひな)駅より徒歩約15分の「竹採(たけとり)公園」も訪れたいスポットだ。『竹取物語』発祥の地のひとつとされるスポットであり、散策路にはかぐや姫伝説にちなむ小径(こみち)や石碑などが整備されている。
須津川(すどがわ)渓谷 大棚(おおだな)の滝

須津川(すどがわ)渓谷
大棚(おおだな)の滝

散策路を進み、ごうごうと流れ落ちる瀑布(ばくふ)の音が聞こえてきたら滝はもうすぐ。
所在地:富士市比奈 お問い合わせ先: 0545-55-2783(富士市林政課)
竹採(たけとり)公園

竹採(たけとり)公園

住所:富士市比奈2085-4 時間:8時30分~18時(3月~9月、10月~2月は~17時) 料金:無料 定休日:木曜、12月29日~1月3日 お問い合わせ先:0545-55-2795(富士市みどりの課)
  • 岳南電車・比奈駅より、北へ向かい徒歩約15分。吉原第三中学校そば。

吊り橋の「滝見橋」から「大棚の滝」を正面に眺めることができる。清涼感溢れる光景に癒(いや)される。
  • 岳南電車・須津(すど)駅から徒歩約2時間。
    クルマ利用も可能。

岳南電車 吉原駅~岳南江尾駅
昭和の香りが残る商店街で
「ご当地グルメ」をいただく
  •  東海道14番目の宿場町として栄えたのが吉原宿(よしわらしゅく)である。その中心となるのが、岳南電車の吉原本町(よしわらほんちょう)駅からほど近い吉原商店街だ。近年、この通りは「ご当地グルメ」で盛り上がる。せっかくだから、途中下車をしてここでしか味わえない地元の美味をいただきたい。
     商店街でひときわ賑(にぎ)わうのが、『杉山フルーツ』だ。地元の果物店が手作りする新鮮な「生フルーツゼリー」は、今では全国に知られる吉原の名物になった。地方発送はしていないので、店か百貨店などの出張販売でしか手に入れることができない。そんな希少性がまた人気を呼ぶ。
     一方、吉原のご当地グルメの火付け役となったのが「富士つけナポリタン」だ。喫茶店でお馴染(なじ)みのナポリタンとつけ麵を組み合わせた独特の料理であるが、トマトベースのつけ汁がなんとも味わい深く、チーズやレモンで味を変えながら食べるのが通とされる。
杉山フルーツ

杉山フルーツ

左から「ブルーベリー」「いちご」「ミックス」「静岡緑茶」。価格は時価(300円~900円前後/税込み)。
住所:富士市吉原2-4-3 お問い合わせ先:0545-52-1458
時間:9時~17時 定休日:不定
  • ロシア料理で町おこし
  •  1854年、駿河(するが)湾沖で沈没したロシア軍艦を救出したことから、富士市とロシアは友好の歴史を築いてきた。そこでロシア料理のピロシキを地元産の食材で作ろうと、プロジェクトが立ち上がり、今では県外でも知られ、吉原の町おこしに一役買っている。
ピロシキ専門店 3776type(サンナナナナロクタイプ)

ピロシキ専門店 3776type
(サンナナナナロクタイプ)

左より「カレー」259円、「ロシアン」248円、「油淋鶏(ユーリンチー)」310円、「すき焼き」時価。税込み。
住所:富士市吉原2-9-21 お問い合わせ先:0545-53-1854  時間:11時~18時 定休日:月曜
木造の洋風建物など、昭和の雰囲気が色濃く残る吉原付近。家並みをすり抜けるように岳南電車が走る。
コーヒーショップ アドニス

コーヒーショップ アドニス

「富士つけナポリタン」1200円、奥は「ガーリックバケット」250円。税込み。住所:富士市吉原2-3-16
お問い合わせ先:0545-52-0557
時間:11時~19時(スープ切れ次第閉店) 定休日:不定休

『ピロシキ専門店 3776 type』は吉原本町(よしわらほんちょう)駅より徒歩約3分、『杉山フルーツ』と『喫茶アドニス』は同徒歩約8分。

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2019年4月9日更新

東海道新幹線沿線

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