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- サブカルの国 NIPPON 01


名古屋駅 [世界コスプレサミット] ©WORLD COSPLAY SUMMIT 2015
いまや外国人が来日する理由は、富士山や古都や東洋エキゾチシズムではなく、「ニッポンのサブカル」という人が少なくありません。
外国人に「クール・ジャパン」とうたわれる私たちのユニークな文化を、
あらためて見直してみませんか。

ニッポンのサブカルは
文化の豊かな枝葉
- 長い歴史のなかで、さまざまな文化を融合し育んできた日本。しかし、そのなかのいくつかは大勢から支持され、日本という国の習慣や民族性をつくりあげてきました。古典文学、和歌、仏教美術、能、狂言、茶道などがいわゆる王道として「文化」という本流をつくり、日本のオリジナリティを支えていったのです。
- 一方でそこから派生していく細かな支流も一部の熱狂的ファンを生み出してきました。戯作、俳諧、狂歌、浮世絵、歌舞伎、落語などは大衆文化として、大きな幹に枝葉をつけるように、これもまた大きくのびのびと育っていったわけです。
- 多様な文化を生み出してきた背景には、やはり日本独自の美学、美意識があげられます。たとえば狭い町家のような空間を過ごしやすくするために、格子戸で風と光を通して開放的な空間を演出したり、坪庭に打ち水をして涼しくするなどの工夫。そこには哲学的・思索的な雰囲気すら漂います。または伝統工芸の緻密な技術に裏打ちされた繊細なデザイン。几帳面で何事も完成度の高さを求める結果、日本人は非常に器用な手先を持つに至りました。そして「技術革新の聖地」と世界にいわしめるテクノロジーの礎。新しい文化を受け入れ、自前の文化に融合していくおおらかさ。
- こういったさまざまな背景があってこそ、素晴らしく大きな幹(メインカルチャー)と豊かな枝葉(サブカルチャー)が育ってきたのではないでしょうか。
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日本のサブカルはもはやカオス!?
- 「サブカルチャー」といえば、欧米では社会の大多数を占める「メインカルチャー」に対する言葉として用いられています。しかし、ここ日本では、洗練されたカルチャー(ハイカルチャー)、つまり学問・文学・美術・音楽・演劇など知識人や教養人が支持するものの対極として、サブカルチャーを定義しています。
- 現代では一般的にマンガ、アニメ、コンピューターゲーム、フィギュア、アイドル文化といった一部の熱狂的なファンが支持する文化や、単館上映系の映画、現代アート、ストリートファッション、インディーズ音楽など、新しいトレンドを生み出す「若者文化」も含めた、非常に大きなくくりで捉えています。
雑多な文化がそれぞれにその個性やオリジナリティが認められ、混沌とした豊かでおおらかな文化圏を形成する。つまり一口には説明できないカオスと化しているのが、いまの日本のサブカルなのです。
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東京駅・品川駅
[川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム]
©Fujiko-Pro -
東京駅・品川駅 [J-WORLD TOKYO]
©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション -
名古屋駅 [SKE48劇場] ©AKS
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東京駅・品川駅 [東京アイドル劇場]
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京都駅
[京都国際マンガミュージアム] -
名古屋駅 [メイド喫茶]
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クール・ジャパンという目線から
再発見・新発見 - 「外国人から見たNIPPON」は「日本人が考える日本」とは相当な違いがあるようです。たとえば、外国人が日本に来てクールだと思った三大リストは「アイスコーヒー」「洗浄機付き便座」「ママチャリ」だったとか(鴻上尚史著『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』より)。つまり日本国内ではありふれたなにげないものが、海外から見た視点ではすごく魅力的なものとして受け入れられているのです。
- 文化の王道から外れた日本のサブカルは、いまがもっとも旬で熱い! 日本人はいまやっと外国人が「クール・ジャパン」だと考えるものを、自国のユニークなサブカルとして再発見・新発見しているのかもしれません。つまり、目線を変えればあなたの身の回りにも、世界を驚かす再発見や新発見が存在するのかもしれないのです。
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京都駅 [サムライ剣舞シアター]
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新横浜駅
[新横浜ラーメン博物館] -
京都駅 [忍者京都迷宮殿]
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東京駅・品川駅 [ロボットレストラン]
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新横浜駅 [カップヌードルミュージアム]
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京都駅 [東映太秦映画村]
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大人も子どもも愉しめる!
マンガとアニメの体感空間 - マンガ作品やアニメ作品のセル画やフィルム、原画、キャラクター、ジオラマなどを展示する博物館は、作品世界をより深く、おもしろく理解するのに欠かせない場所です。常設展示以外に行われる、仕掛けが盛りだくさんの特別企画展も見逃せません。ミュージアムショップでは限定アイテムを手に入れることもできます。日時指定の場所が多いので、必ずスケジュールなどの確認を。
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なりきりたい!変身願望を
満たすコスプレの世界 - キャラクターなどの仮装をするコスプレはもともとは和製英語でしたが、いまや世界の若者を虜にし、「コスプレ=COSPLAY」という言葉で通じる時代になりました。
- しかし欧米でも仮面舞踏会のようなパーティやハロウィンのような一大仮装祭りが行われていたわけで、彼らが「自己表現の手段」としてコスプレを高く評価するのは当然なのかもしれません。「違う自分になりたい!」という欲望は誰にでもあって、それが簡単に叶えられるのがコスプレという文化なのでしょう。
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足を踏み入れればそこは
非日常空間! コスプレ系飲食店 - オタク文化を取り入れ、「萌え」や「癒し」をテーマに店員がコスプレをして接客をする飲食店はいまも大人気。
その元祖は「メイドカフェ」。「お帰りなさい、ご主人様」という有名な挨拶などお屋敷スタイルのコンセプトが生まれたのは、ある名古屋の老舗メイドカフェと伝えられます。 - その後、コスプレ+アトラクション演出もあるレストランなども誕生し、ジャンルは多様に。さまざまな演出で訪れた人を特別な世界観に引き込んでくれます。
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外国人に大ウケ! 彼らの想像する
“クール・ジャパン”がここに - 空前絶後のエンターテインメントショーを開催するロボットレストラン、温泉+江戸時代風の内装にアニメコラボという新機軸も打ち立てて話題の東京・お台場 大江戸温泉物語、パリ、そしてニューヨークのラーメンブームが追い風となっているラーメン関係の博物館など、外国人が「クール」と高評価するのはいつでも意外な視点。日本という極東の小さな国に存在するカオス的カルチャーは、外国人の来日や移住、日本語を勉強する大きなきっかけにもなっているそうです。
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素人から育てる魅力!
アイドル グループ全盛期 - 日本では昔からアイドルグループが人気です。それは人が集団になると、一人ひとりの総和だけではない、それ以上の魅力やパワーが生まれるからではないでしょうか。その一方で、日本人は成長過程を愉しむのが好きな人種。AKB48を筆頭に素人のアイドルグループがここまで人気があるのは、まさに「素人を自分たちの応援で育てる」という日本独特の不思議な文化に支えられているから。ここに花街でのお茶屋遊びとの共通項も見いだせそうです。
2015年8月11日更新
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