エリア特集
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東海道横断特集
- 旅行プラン
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旅行プラン


岡崎の城下町は、天下人・家康の養生を支えた八丁味噌や、
江戸期創業の酒蔵が醸す地酒といった醸造文化に加え、和ろうそくや和太鼓など、
匠の技をいかした工芸もさかん。
宿場町として栄えた岡崎の名産品をめぐり、職人たちの想いに触れてみました。
- 鉄鍋で運ばれてくる味噌煮込みうどん。
好みで生卵を落として食べる。カクキューに併設された食事処「休右衛門」にて
発酵食ならではの奥深い味わい
ここ岡崎は、昔から醸造文化がさかんな街でもある。味噌をはじめ酒、醤油の醸造元も多い。気候が温暖で豊かな水源もあり、東海道と矢作川が交差する交通の要衝のため、米、麦、大豆などの原料が手に入りやすく、また、製品の運搬もしやすかった。


岡崎公園内にある岡崎城


昔ながらの製法を大切にする
カクキューの八丁味噌


合資会社八丁味噌
(屋号・カクキュー)の野村健治さん
舌においしい余韻を残しつつ、もうひとつ老舗の蔵元を訪ねた。1690年(元禄3)創業の丸石醸造は、徳川家康の名を冠した銘柄が地元で長く愛されている酒蔵だ。蔵のなかでドンと構える貯蔵タンクは温度を一定に管理する冷蔵設備を備えたもので、このうちの1基では明日瓶詰めされる大吟醸「徳川家康」が静かにその時を待っていた。ひと口含むと、山田錦をじっくり発酵させることで生まれるまろやかさと、フルーティーな香りに魅了される。
2年前に若手蔵人らが立ち上げた新ブランド「二兎(にと)」も人気だ。生酒ならではのフレッシュなみずみずしさと、酸味とキレのある味わい。さて、今宵の一杯はどちらにしようか。
丸石醸造。販売コーナーで
商品を購入できるタンクから汲んだばかりの
「徳川家康」。新酒の吟醸酒
ならではのいい香り丸石醸造の製造責任者、
片部州光さん。「徳川家康」の
貯蔵タンクをかきまぜる「休右衛門」で食べられる
味噌最中アイス
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■ 岡崎城(岡崎公園内)
0564-22-2122 愛知県岡崎市康生町561-1 時9時~17時(入館は閉館の30分前) 休年末 料一般(中学生以上)200円、こども100円
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■ カクキュー八丁味噌
・八丁味噌の郷 0564-21-1355 岡崎市八帖町字往還通69 時平日:見学受付10時~16時(毎時00分開始) 土・日曜、祝日:見学受付9時30分~16時(毎時00分、30分開始。ただし12時30分の回は休み)
・食事処 休右衛門(カクキュー併設) 時11時~15時 休火曜
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■ 丸石醸造
0564-23-3333 岡崎市中町6-2-5 時9時~16時 休売店はお盆・年末年始を除き無休
江戸時代から続く岡崎の手仕事


城下町らしい古い建物が、
ところどころに残る


宏之さんの長女、
未帆さんは奏者として活動。
花模様の太鼓「舞鼓」の
音色を聞かせてくれた


三浦太鼓店の三浦宏之さんが
太鼓の革を張り替え中。
太鼓の音を確認し、納得がいけば、
鋲で革を固定していく


革の上で足踏みをして
伸ばした後に端を引っ張る。
これを繰り返す


下がけをする磯部亮次さん。
文献によると、9代目にあたる


花模様の和ろうそく。すすが少なく、
ロウだれしない、風に強い、
最後まで燃焼するといった特徴がある
慌しさに流されがちな日々、時には和ろうそくの炎のゆらめきに、心を落ち着けたいものだ。
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■ 磯部ろうそく店
0564-24-0245 岡崎市八幡町1-27 時9時~18時 休水曜
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■ 三浦太鼓店
0564-21-2271 岡崎市六供町杉本32-2 時9時~18時 休無休(臨時休業あり)
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2017年8月25日更新