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- 12.100年培ったモノづくり文化を次代に
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- 100年培ったモノづくり文化を次代に繋ぐ、「産業観光の森」株式会社ノリタケの森 代表取締役社長 渡邊 潤氏
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「オールドノリタケ」が展示されている「ノリタケミュージアム」
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19世紀後半、海外貿易を通して出会った白く美しい陶磁器を日本でつくりたい。創業者森村市左衛門の思いは、愛知の地で近代的な製陶工場の建設、日本初のディナーセット生産へと結実。それはやがて「ノリタケチャイナ」の名で世界中に広がり、その感性豊かなデザインと確かな品質で食卓を彩ってきました。そして、創立から100年余。日本の近代陶業発祥の地で、ノリタケが育んできたモノづくりの素晴らしさを伝え続ける場所として、また地域社会との共栄を目指し、「ノリタケの森」は開設されました。
「ノリタケの森」はノリタケ創立100周年記念事業の一環として、2001年10月に開園しました。100年におよぶ事業を次の100年に繋げていこうという決意と、1世紀にわたり支援をいただいた地域の皆様に感謝の気持ちを込めて本社敷地内を開放しています。園内には約6,000本の樹木や花が植えられ、陶磁器の製造工程やオールドノリタケがご覧いただけるクラフトセンターやミュージアム、ノリタケの歴史や現在の事業を紹介するウェルカムセンター、ノリタケ食器を一堂に揃えたショップ、レストランやカフェも併設しています。
ノリタケブランド発信の拠点として、産業文化を発信し続けるとともに各施設のさらなる魅力向上を図ること。そして、ノリタケの森への来場者誘致を通じて会社の知名度・ブランドイメージの高揚を図ること。こうした、会社保有財産である歴史や施設の有効な活用を通じて、来場者に新たなノリタケの発見・理解の深耕を促す企画・広報活動を推進していきます。また、緑地環境の維持により、都会の自然環境にも寄与していきます。
「ノリタケの森」は毎年30万人以上の来園者をお迎えしており、国内はもとより海外からも幅広い年齢の方にお越しいただいています。また小学生の社会科見学や分散学習、高校生や大学生の研究課題としてもご利用いただいています。今後も日本の近代陶業の歴史と現在の姿を通して、モノづくりのすばらしさを伝える場所として「ノリタケの森」が産業観光の促進に貢献できれば幸甚です。
- 熟練の職人による素描の実演
「名古屋市」ノリタケの森の情報はこちら
株式会社ノリタケの森 代表取締役社長 渡邊 潤氏
1978年入社、食器事業部で海外営業を約30年担当し、その間に米国の販売子会社に3回駐在。最初の駐在で「オールドノリタケ」の存在を知り、改めてノリタケカンパニー設立時の使命とその歴史を再認識し、食器拡販に注力。2011年4月~2012年12月 (株)ノリタケの森社長、2013年1月~2015年3月 (株)ノリタケカンパニーリミテド総務部長、2015年7月より現職に就く。
インタビュー対象者の肩書は取材当時のものです。
2017年10月30日更新