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- 10.日本酒の新たな未来へ進化する
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- つねに進化を求めることで、日本酒を新たなる未来へと導く醸造家 久野九平治氏
会社を先代より受け継いだ後、機械的大量生産・下請けのスタイルを切り替え、手づくり農家的な仕事に戻しました。そして、新しい日本酒ブランド「醸し人九平次」を立ち上げて今に至ります。「米からSAKEへ」という流れを皆様に感じてもらおうと、2011年には自社栽培米のみで醸した「醸し人九平次---黒田庄に生まれて、」を商品化。米を育てることから始める日本酒造りをめざし、それを21世紀の使命と感じています。
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- 醸し人九平次(萬乗醸造) 最高の酒米といわれる山田錦を使用
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- 兵庫県・黒田庄の自社田にて酒米を本格的に栽培
もっと日本酒に振り向いてもらいたい。そして、日本酒の価値を上げるという志のもと、パリで始めた営業活動を通して、日本酒の進化につながるヒントに出会いました。それは本場フランスにて、ワインづくりに挑戦すること。現地に居を構えながら醸造を行うことで身に付けた技術は、日本酒づくりに異文化の思想、つくり手の感性・感覚を取り込むとともに、MIXされて必ず化学変化が起こるはずです。その結果、次世代には進化した“もっと表情豊かで、立体的な日本酒”が現れると考えます。
- フランスの有名料理店でも採用されている「醸し人九平次」
「日本酒は日本の文化だから!」という角度で、アナウンスやプロモーションされる一面がありますが、とても違和感を覚えます。文化を創っている気持ちは微塵もなく、実際に飲んで喜んでもらう「幸多き品」をつくっています。そのため、私たちはお客様の声や喜び、時代の必然に真摯に向き合い、現状に安住せず、イノベーションし続けなければなりません。日本酒が文化的な品だとしたら、進化を続ける必要があるのです。そして、その延長にしか日本酒の未来はなく、後世には残らないと思います。
「名古屋市」萬乗醸造の情報はこちら
醸造家 久野九平治氏
1965年、名古屋市生まれ。萬乗醸造の15代目。代表取締役社長であるとともに酒造りへのこだわりから「醸造家」を名乗る。「醸し人九平次」のブランドで、革新的な日本酒を生み出している。2006年より日本酒の可能性を求め、フランスでの啓蒙活動などを開始。2010年からは、自ら兵庫・岡山で酒米を育成。そしてフランス・ブルゴーニュにて2016年よりワインづくりにも挑戦している。
インタビュー対象者の肩書は取材当時のものです。
2017年10月3日更新