ようこそJapan Highlights Travelへ。
旅へ出かける時の出発エリアはどちらですか?

  • 関西発
  • 中部発
  • 静岡発
  • 首都圏発
Webサイトへ進む

京都駅[五山送り火]

古来より日本人は自然そのものを神として繁栄を祈願し、収穫を感謝し、また災厄を免れるよう、
祭礼を行ってきました。それらは長い年月を経て形や規模や内容を変えつつも、「祭り」として存在しつづけています。
特に夏は盆踊りやパレード、花火大会、縁日、山車や祭り囃子の練り歩きなどさまざまな祭りが各地で行われ、
活気あふれる時間が夏をあざやかに彩ります。

  • 豊橋駅[手筒花火]

  • 三河安城駅[安城七夕まつり]

  • 祭りといえば夏祭り!

  • 「まつり」という言葉は、本来は神を祀ること、またはその儀式を指します。通常の祭礼は、神霊に対して供物や行為などさまざまなものを奉納することですが、その規模が大きく、地域を挙げて行われるようになると「祭り」と称されます。
  • 日本は四季がはっきりとした国なので、祭りも四季それぞれに特徴があります。春は稲を植える季節なので「豊作祈願」、秋は米の収穫を祝う「感謝祭」、冬は1年の感謝と来年の無事を祈願してきました。
    では夏はというと、農村部ではきつくて長い農作業による疲れを癒す行事としてとらえられ、この時期の健康と豊作を願う祭りが行われてきました。一方、都市部では「疫病退散」を祈願する「夏越(なごし)の祓(はらえ)」や、祖先の霊を慰める「魂祭(たままつり)」として盆行事が主に行われてきました。
  • 実は俳句の世界で単に「祭」といえば、夏祭りのことを指します。他はそれぞれ「春祭」「秋祭」とされ、「冬祭」という季語はありません。「祭」が夏の祭りを意味するのは、平安時代の京都で行われた賀茂神社の葵祭が盛大で、かつ国家行事でもあったため、これを「祭り」と総称したことから夏の季語となったと伝えられます。
  • 現代では、長い夏休みの間に、子どもたちは祭りを通して地域コミュニティの一体化を肌で感じる機会を得られるでしょう。大人にとってもお盆をはさんだ夏祭りは帰省の時期とも重なり、地元の人々と交流する場として重要な役割を果たしています。
  • 他の時期と比べて規模が大きく、内容も充実している夏祭り。郷土色豊かで創意工夫に富む夏祭りは眺めても愉しいし、参加すればさらに愉しい。その土地の持つエネルギーや人々の熱気を全身で感じて、充実の夏を過ごしてみませんか。
  • 京都駅[祇園祭]

  • 静岡駅[清水みなと祭り]

  • 新大阪駅[大阪天満宮 天神祭]

  • 名古屋駅[尾張津島天王祭]

  • 熱海駅[熱海こがし祭り 第48回山車コンクール]

  • お盆-ご先祖様をお迎えする夏祭り

  • 夏休みといえばお盆です。盆はもともと仏教用語「盂蘭盆(うらぼん)」を省略した言葉で、先祖の精霊をお迎えして供養する期間のこと。日本では推古天皇の時代(606年)に初めてお盆の行事が行われたと伝えられ、8世紀には夏に先祖供養を行う風習が確立されたと考えられています。
  • 夏祭りとお盆行事は深く結びついています。内容や風習は地域それぞれの特色がありますが、一般的なものとしては、8月13日の夕刻に盆提灯に火を灯して家の玄関先か門口に飾る「迎え火」、16日におがら(皮をはいだ麻の茎)や提灯を焼く「送り火」があります。夏祭りではかがり火を5つの山で焚く、京都の「五山の送り火」が有名ですね。
  • 精霊馬

    13日の迎え盆の日には、先祖の霊魂のための乗り物として「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれるキュウリやナスでつくった動物を用意します。キュウリは足の速い馬に見立てられ、あの世から早く家に帰ってこられるように。ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、ゆっくりあの世に戻っていくように、この世からお供物をたくさん積めるように、という願いがそれぞれ込められています。精霊馬は迎え火と送り火を目印にして、あの世とこの世を行き来するのです。

    また16日の晩には、寺社の境内に人々が集って踊る「盆踊り」が開催されます。これは前日の盆の日に供養された精霊たちが喜んで踊る姿を表したものと伝えられ、村社会においては娯楽と村の結束を強める役割を果たしました。もともと盆踊りの晩(旧暦7月15日)は満月なので照明のない時代でも明るく、月の引力の影響でしょうか、人々の心も高揚し、夜通し踊ったそうです。現在は16日にこだわらず開催され、また場所も寺社の境内に限らなくなりました。華やかな衣装や振り付け、道具や音楽を競う盆踊りもあります。踊りの素人でもよそ者でも誰でも参加できる盆踊りは、夏祭りのクライマックスです。
  • 夏越の祓-疫病退散を願う夏祭り

  • 夏は台風・日照り・疫病などの災害が起きやすい時候です。特に人口集積地であった京都、大阪、江戸などの都市部では、疫病退散を願って執り行われる「夏越の祓」が盛んでした。もともとは天武天皇の時代に朝廷が行う大祓(おおはらえ)という公式行事で、旧暦の6月と12月の晦日(みそか)に行われましたが、のちに12月の「年越の祓」は廃れ、夏越の祓のみが一般的になりました。具体的には「茅(ち)の輪」をくぐり、穢(けが)れを託した人形(ひとかた)や形代(かたしろ)を川や海に流すことによって、禊(みそぎ)をします。
  • 京都駅[祇園祭]

    約1100年前、京都では夏になると疫病が流行し、多くの人が亡くなりました。当時の鴨川は暴れ川として知られ、梅雨になると反乱して平安京にまで水が流れ込み、溜って腐った水が疫病を引き起こしたのです。そこで朝廷は貞観5年(863)、疫病退散と死者の魂を慰めるため、神泉苑で「御霊会(ごりょうえ)」を行いました。御霊とはこの世に恨みや未練を残したまま他界し、人間界に災厄を加える悪霊のこと。この御霊会が祇園祭のもとになったと伝えられています。ちなみに祇園祭のフィナーレを飾るのは「夏越祓」で、八坂神社の鳥居に設置された茅の輪をくぐって厄払いします。
  • 名古屋駅[尾張津島天王祭]

  • 大阪では、大阪天満宮が鎮座した翌々年の天暦5年(951)、社頭の浜より神鉾(かみほこ)を流し、流れ着いた浜に斎場を設けて御神霊をお移しし、禊を行いました。その折、神領民(しんりょうみん)*1や崇敬者*2が船を仕立てて奉迎したのが、天神祭のはじまりです。天神祭では船から神鉾と形代を川へ流す「鉾流(ほこながし)神事」が行われます。
  • また各地で行われる「天王祭」は、疫病を鎮めようとする天王信仰の祭礼ですが、なかでも天王社の総本社津島神社で行われる尾張津島天王祭は、600有余年の歴史を持つ荘厳華麗な川祭りとして有名。大阪の天神祭と並んで、「日本の三大川祭」のひとつに数えられています。
  • このように夏祭りには疫病退散という大きな目的があります。京都や大阪、名古屋は大きな川があり、その周囲に町が繁栄しました。そういった川文化圏と、お祓いをする夏祭りは関連があると考えてよさそうです。
  • *1 かつて神宮の領地内で生活する住民で、現在伊勢市内に住む人々のこと。
    *2 氏子区域に居住すべき氏子と違い、その居住地域に関係なく、神社を継続的に崇拝する人々のこと。
  • 「ハレ」の日にみんなでつくる非日常

  • 日本には「ハレとケ」という言葉があります。普段通りの日常を「ケ」の日、祭りや儀式、年中行事などを行う日を「ハレ」の日と呼んで、日常と非日常を分けて考える独特の世界観を言い表しました。ハレの語源は「晴れ」であり、現在でも「晴れ舞台」「晴れ着」「晴れ姿」などの言葉にしっかりとその意味が受け継がれています。
  • 古来の人々は単調になりがちな生活に区切りをつけ、ハレの日を迎えました。その日が来ることを楽しみに日々の過酷な労働を耐えぬき、祭りを思い切り愉しんだのです。
  • またケをずっと送っていくと、ケ(日常)が枯れる、つまり「穢(けが)れる」を連想することから、ハレの日で日々の穢れを一層し、新しい日々のためにエネルギーを充電するという考えもあるそうです。
  • このように祭りとはまさにハレの日、非日常の空間と時間をつくる大舞台です。ひとりの力ではできないことを協力一致してみんなで乗り切る一体感や連帯感、つくりあげるその場、その瞬間にいる者にしか感じることのできない解放感。それらを身体いっぱいに味わうことがハレの日「祭り」の醍醐味ではないでしょうか。

2015年6月10日更新

YouTuber Kazuの新幹線で日帰り「ふじのくに静岡」大大大大満足旅!!

東海道新幹線沿線

フリーワード

おすすめのキーワード

日本の代表的なグルメ・観光スポットを紹介します。東京・小田原・箱根・熱海・富士山・静岡・浜松・名古屋・京都・大阪エリア周辺情報が満載です。

Japan Highlights Travelとは?

画像・イラストはすべてイメージです。